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柿木将棋のエラー?(後)

前回、「冗談のつもりだった」と書いたのですが、
もともとは「冗談です」で閉じる予定でした。

しかし、安江氏の論考「古時計は回りはじめた」を読んで、一筋縄ではいかないことを悟りました。

田島秀男氏作「古時計」を解説する技量は私にはないので、
問題の個所を抽出した図面で代用します。
(なお、図面制作にあたって、森七段作の参考2図を参考にしました)

15
※「受方持駒指定」の詰将棋です。他の飛金銀桂香は駒箱にしまってあります。ご注意ください。

古時計を参考にした作意は、
15飛、45歩、35飛、27玉、37飛まで5手詰
です。

※私なら、「15飛、45歩、35飛、46玉、45飛、36玉」で
持駒が増えてループするので45歩は復元型の無駄合として、
15飛まで1手詰
と思うところです。


安江論考をもとに原作者の主張をこの図に適用すると、
・4手目46玉は、2手目45歩を無駄にさせる手なので27玉が最善
・2手目45歩自体は無駄合ではないが、4手目46玉とすることで無駄合に変化する
・したがって、「無駄合の除外」から46玉と逃げられない
ということになるでしょう。

安江氏は、本来「無駄な合駒の除外」なのではなく「無駄な応手の除外」であるとして、
4手目46玉が無駄応手にあたるためダメと主張しています。


これが正しいとすると、柿木将棋は無駄応手の除外を実行しているということになります。
(「驀進」についてはやっぱりよく分かりませんが)

また、WFP第35号の自作は、受方に変化の余地があるため、1手詰ではないという裁定になるでしょう。
困った。


参考文献
安江久男「古時計は回りはじめた」『月刊詰将棋パラダイス』2001年3月号
批判と応答については、2001年4月号~6月号を参照
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無駄合について

わたしは、詰将棋は、必至などと同じの(chessでいうとstudy)の中に入っていると考えますので、無駄合であろうとなかろうと関係なく、作意
尊重でいいのではないか、と思います。
持駒は余っても別にかまわないと考えます。
実際、大道棋は認めていますし、必至は(変化に備えて)
駒が余ることが多いかと思います。

では。

No title

> 小林看空さん
ご意見ありがとうございます。

私はチェスが全くできないので、スタディの作意(メイン手順?)というものがどうなっているのか、(ググってみた範囲では)ピンときません。
詰将棋の場合、伝統的な手余り禁止と、昭和以降発達してきた解答募集形式との兼ね合いがあるため、必至問題やスタディとの若干の乖離があると考えています。
ただ、手余り可+作意尊重が非常に自然な体系になることは間違いないと思います。

No title

詰将棋のルールに問題が生じる一因は、詰方は最短で詰めろ、とはうたってないことで、これを強制すると、chessの2手で詰めろ(それ以上は不可)のようにまったく違ったものになってしまいます。
また合駒ができるので、中合して詰められる方は手数を延ばすことができます。
この兼ね合いが難しいところで、あまり厳密にルールを定めても、例外が出てきてしまい、無駄合自体議論するのは、それこそ無駄なことだといえるでしょう。
で、chessのstudy(つまり、勝て、もしくは引き分けろ問題)に似て、作意尊重に還元されるわけです。
逆に解答者が迂回手順を答えてもこれは×にはできないことになります。(最短が強制できないので)
そういうわけで、詰将棋自体あいまいな立場で、それを厳格にルールを定めることは無理があると感じています。
では。

No title

> 小林看空さん

詰将棋の厳密な規約化が難しい(or不可能)ということには同意します。無駄合についても、現状の感覚を分類・説明するだけでも大仕事になっていることが言えると思います。

ただ、馬ノコの無駄合が含まれる問題などは、それが無駄合だと知らないと駒余り解にしか辿り着かないため、「詰ますことは詰ませたが、どこかがおかしいらしいので無解です」ということになりかねないという問題があります。「知らなければ解答を出せる状態にならない」というのもおかしな話ですが、ときどきそのような作品が出題される以上、その紹介だけでもする必要があると考えています。

このブログの目的は、今のところ、そのような有効か無駄か判断しにくい合駒の紹介と歴史的な無駄知識の紹介です。あまり厳密な議論をしようという気はありません。

No title

了解しました。
典型的な無駄合の展示コーナーということで、見守りたいと思います。


ひとつ若島さんの作を紹介しておきます。
これは大道棋なので、明らかに無駄合ではないのですが。。


詰パラ 1966年131号   若島正 作


9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・v玉v桂v桂 ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ 玉 ・ 歩v角 ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ 桂 桂 飛 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:香 歩二 


52歩成 同角 53桂 同桂 62歩 71玉 83桂 81玉
82歩 92玉 95飛 93飛合 同飛成 同玉 95香 94歩合
91飛 92香合 同飛成 同玉 94香 93飛合以下

193手 香3歩15余


では。






No title

> 小林看空さん

説明不足・行き過ぎ等あると思いますが、よろしくお願いします。

若島作は判断が難しいですね。
似たような大道棋(銀問題だったと思います)を見たことがあったのを思い出しました。
プロフィール

sogain

Author:sogain
使い方がよく分からん
私の立場については下の「立場」から
簡単な説明は「はじめに」から
まとめは「まとめ」から
とかやればいいんだろうか

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